発毛や育毛、抜け毛などで悩んでいる方やこれから発毛・育毛を始めたいと考えている方の為に髪の毛に関する基礎的な知識をご紹介。
■脱毛の原因
通常1日に50〜70本、100本を超えない程度の抜け毛であれば、ごく自然なことです。抜けた毛髪の根元からは再び新しい毛髪が生えてくるので、本来、髪は人間が死ぬまで無くなる心配はありません。
しかし、「頭皮の汚れによる毛母細胞の酸素不足」、「間違った手入れによる頭皮の肌荒れ」、「甲状腺(こうじょうせん)機能低下症など内分泌疾患によるホルモンの異常」、「無理なダイエットによる毛母細胞の栄養不足」、「老化による血管の衰弱」などや下記の脱毛症が原因で髪の成長に問題が起こる場合があります。
脱毛症の主な種類として
「男性型脱毛症」
20〜30代に症状が発生する「若年性脱毛症」と40〜50代に症状が発生する「壮年性脱毛症」の2つ分けられ、遺伝と男性ホルモンの過剰分泌が原因と言われています。最近ではストレスなど社会的要因で20歳以下でも症状が発生する人が増えています。
名前の通り、圧倒的に男性に多く見られる症状ですが、女性にも生理不順や更年期障害、ストレスなどが原因で起こることがあります。
「円形脱毛症」
年齢性別に関係なく、突然特定の箇所の毛髪がまとめて抜けてしまう症状です。精神的ストレスにより毛細血管の収縮・拡張に影響を及ぼし、頭部の血行障害が起きることが原因と言われています。一般的に半年から一年で自然に治ることが多いようです。
しかし、悪性の場合自己免疫疾患によるもので、自律神経などがバランスを崩し免疫機構は異物と正常な体内物質の区別ができなくなり、毛母細胞にまでダメージを与えてしまいます。
「脂漏性(しろうせい)脱毛症」
皮脂の過剰分泌による症状で、本来皮脂は、頭皮の表面に潤いを与え、髪を保護する非常に重要な役割を果たします。しかし過剰分泌は、毛孔を塞ぎ毛母細胞まで酸素が供給されにくくなるなど、逆に甚大な悪影響を及ぼしてしまいます。
頭皮のかゆみ、湿疹が出る、抜け毛の毛根に脂性のフケが付着するなどの特徴があります。